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製造業の高齢化はどれだけ進んでいる?高齢化の影響や対策について解説

製造業は慢性的な人手不足が懸念されています。その中で、さらに課題となっているのが労働者の高齢化です。しかし、実際にはどれくらい高齢化は進んでいるのでしょうか。

そこで、この記事では、製造業における高齢化の実態と高齢化の理由、さらに考えられる影響や対策について紹介していきます。

高齢化の波は止めることはできません。本記事を参考に適切な解決策を講じていくことが大切です。


目次[非表示]

  1. 1.製造業の高齢化はどれだけ進んでいるのか
  2. 2.製造業の高齢化が進んでいる理由​​​​​​​​​
    1. 2.1.高齢化人口の増加
    2. 2.2.若い労働力の確保が難しい
  3. 3.製造業で高齢化がもたらす影響
  4. 4.製造業の高齢化対策
    1. 4.1.AIやIoTに頼り、業務を標準化していく
    2. 4.2.外国人や女性労働者の雇用をする
  5. 5.高齢化課題を先回りして解決しよう

製造業の高齢化はどれだけ進んでいるのか

経済産業省がまとめている2021年版「ものづくり白書」によれば、製造業における高齢就業者の割合は2002は全体の4.7%にとどまっていました。ところが、2018年は8.9%、2020年には8.8%と割合が高くなっています。
2018年以降は横ばいではあるものの、非製造業と比べると高齢就業者の割合推移は上昇傾向にあり、今後もこの流れは止められないと推測できます。

製造業の高齢化が進んでいる理由​​​​​​​​​

製造業で高齢化が進んでいる理由は主に2つです。ここでは、その2つの理由を解説していきます。

高齢化人口の増加

まず1つめの理由としてあげられるのは、日本全体で高齢化が進んでいることです。
内閣府がまとめた「令和2年版高齢社会白書」の「高齢化の現状と将来像」を見ていくと、65歳以上の総人口は2019年で3589万人います。これは、日本の人口の28.4%にのぼる数字です。

いったいどれくらい高齢者が増加しているのかわかりやすくするために、古いデータと比べてみましょう。

1950年には人口全体の5%未満でしたが、1970年代には7%を超え、1994年には14%を超えています。
こうして見ると、日本の高齢化は年々スピードを増していると考えることができます。そのうえ少子化も進んでいるということで、高齢化を食い止めるにはこの先どれくらいの年数を要するのか予測が難しい状態です。

若い労働力の確保が難しい

製造業については「キツい」「汚い」「危険」といったネガティブなイメージがあります。それに加え、現代では就職の選択肢にも変化が出ていることも製造業の高齢化を進める要因となっています。

朝日新聞が就活について調査したデータによると、2次産業である製造業の1984年から2014年にかけての就業数は2万7464人のマイナスです。ところが、同じ時期でも3次産業は13万3730人も就業数がプラスに転じています。製造業を含めた2次産業は年々就業数が減少傾向にあるのに対し、3次産業の増加率は年々高まっているのが現状です。

この調査は、学生を対象に行われたもので、製造業において若い労働力を確保するのが難しくなっていることを裏付けています。

製造業で高齢化がもたらす影響

製造業でこのまま高齢化が進んでいけば、若手育成に力を注げないという問題が出てくるでしょう。これまで培ってきた知識や技術を引き継ぐ次の世代が不足するうえに、本来は新入社員がやるべき業務をいつまでたっても中堅社員が対応しなければなりません。


こういった状況を改善できないと「人材育成・能力開発が進まない」という影響が出るのは必至です。

単に人材育成ができないというだけではなく、会社の存続も危ぶまれる可能性も出てきます。さらに、日本の技術の衰退へとつながることも危惧しておく必要があります。


製造業の高齢化対策

では、製造業の高齢化問題に対応するにはどのようにすればいいのでしょうか。

ここでは、可能な対策について紹介していきます。

AIやIoTに頼り、業務を標準化していく

製造業の中には、熟練した技術を必要とするものもあります。しかし、若い労働力が期待できない部分をAIやIoTに頼るという対策も取れます。AIやIoTに頼ることで高齢者に頼ってきた技術や業務の標準化を行い、入社したばかりの若い労働者でもすぐに引き継げるようにするのです。


そうすれば、人材不足が進んでも業務を継承することは可能になります。人手をともなう業務も任せることができ、人手不足を根本的に解決できます。

これは、製造業におけるすべての業務をAIやIoTに頼るということではありません。必要に応じて可能な部分をAIやIoTで補うということです。


外国人や女性労働者の雇用をする

これまでとは違う層を採用のターゲットにするのも、有効な高齢化対策の一つです。
製造業といえば、これまでは男性というイメージが強い傾向がありました。しかし、女性雇用を検討していくのも前向きな対策です。細かい作業でも、女性は丁寧に取り組む傾向があります。もちろん、男性も細かい作業を得意とする人はいますが、女性にも採用の幅を拡大すればさらに業務の可能性が広がるでしょう。

また、労働意欲の高い外国人の雇用を検討するのもいいかもしれません。言語や習慣の問題などが出てきますが、クリアできる人材であれば製造業の人手不足対策になります。

ただし、外国人労働者の雇用はさまざまな条件と責任がともないます。日本で暮らすために必要な環境を整えるのも、原則として雇用者です。帰国までサポートすることが求められますし、しっかり対応できるかどうか慎重に考えて判断する必要があります。



高齢化課題を先回りして解決しよう


さまざまな要因を考えてみても、製造業における高齢化をただちに防ぐことはできません。本記事で説明したように、できるだけ先回りして対策を打っていくことが大切です。

しかし、なかなか対策を進められないときは、製造業の求人に特化しているジョブコンプラスに相談するという方法もあります。

製造業の人手不足を解消するための手段として有効な対策が期待できます。まずは資料請求をしてみましょう。

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