警備業の採用を増やすにはどうしたらよい？おすすめの施策を紹介

警備業の有効求人倍率は高い傾向にあります。そのため、必要な人材を集められず、頭を悩ませる採用担当者も多いのではないでしょうか。
警備業でうまく多数の人材を集めるためには、求人広告の作り方を工夫する必要があります。
そこでこの記事では、警備業での採用を増やすための、求人広告の作成ポイントについて紹介します。

有効求人倍率が高い警備業

警備業は有効求人倍率が高いといわれています。
有効求人倍率とは、有効求職者数に対する有効求人数の割合のことです。雇用動向を表す重要指標の一つであり、景気とも連動しています。一例として、令和4年3月の保安職の有効求人倍率は5.98倍です。
保安職とは、自衛官・警察官・海上保安官・司法警察職員・看守・消防員・警備員などが該当します。この5.98倍とは1人の求職者に対して約6件の求人があり、必要な人材の確保が難しい状況を示しています。
なお、全職種の有効求人倍率は1.22倍です。これと比較すると、保安職の有効求人倍率が非常に高いことがわかります。

警備業の採用を増やすための施策

人材の確保が厳しいとされる警備業。
採用を増やすためにはどのような工夫をすれば良いのでしょうか。ここでは、警備業の採用を増やすために、企業側が行うべき施策をいくつか紹介します。

業務内容を明確にする

警備業の採用を増やすため、まずポイントとなるのがなるべく業務内容を明確にすることです。
求人票にただ「警備業です」という文言だけを書いても、具体的な業務内容が求職者に伝わっていない可能性があります。これでは、求人票を長く出し続けていても、なかなか人が集まりません。
自社のミッションや事業の目的、そのために必要とする人物像などをわかりやすく求人票に盛り込む必要があります。
また、具体的な仕事内容を説明する際は、なるべく専門用語を使わないようにすることがポイントです。誰が見ても理解できるような内容を意識しましょう。

企業としての魅力を伝える

求人票には企業の魅力をしっかりと盛り込み、求職者にアピールすることが重要です。
具体的には「成長性のある事業」「経営者の魅力的な経歴」「経営基盤の安定」「融通のききやすい勤務時間」などの要素を記載しておくと良いでしょう。
もしも土日にイベントなどを予定していて大量の人材が必要な場合は、ダブルワークを受け入れることもおすすめです。
採用の幅を広げることで、効果的に人を集められます。さらに「短期OK」「シニア応援」「週1日からOK」「学生も可」などの文言を入れることも有効です。
ライフワークに合わせて働きやすいという印象を与えられ、より多くの人が関心を持つようになるでしょう。

教育制度を充実させる

研修・教育制度を充実させることも採用強化につながります。
未経験から警備員になりたいと考えている人は、教育制度や評価制度の充実を重視する傾向にあります。
研修制度や客観的な評価制度が整っていることを訴求すれば、入社する際の安心材料となるでしょう。また、資格取得の奨励や教育講習の講習資格を持つ人を社内で育成する施策を講じることもおすすめです。
これにより、求職者は将来に向けて目標が描けるようになります。

待遇や環境を伝える

求職者は企業選びの際、待遇や環境を重視する傾向にあります。
そこで、待遇や環境をわかりやすく求人票に盛り込むことが求められます。たとえば「給料」「昇給」「福利厚生」「休日」などの基本情報をしっかりと記載しておきましょう。
さらに、企業の魅力をアピールするため「幹部候補生を目指せる」「平均年齢が若い」「社員同士の仲が良い」「既婚者が多く活躍」などと盛り込むこともおすすめです。
具体的な情報を記載することで、求職者により魅力が伝わりやすくなります。

また、採用したい人材の年齢層を意識し、内容を考えることもポイントとなります。
たとえば、シニア層を積極的に採用したい場合は「人の往来が少ない深夜の現場担当となる」「体力に合わせて柔軟にシフトを組める」などの内容を記載すると良いでしょう。
シニア層への負担がかからないよう、企業側が配慮していることを訴求すると効果的です。

ペルソナを設定する

採用を増やすためには「ターゲット（ペルソナ）の設定」が欠かせません。
なお、ペルソナはできる限り具体的な人物像を設定する必要があります。
企業によっても欲しい人材の年齢層や傾向は異なるでしょう。幅広い人に受け入れられる内容にしてしまうと、かえって誰にも刺さらない求人広告になってしまいます。
求人広告に盛り込むべき内容は、ターゲットによっても変わってきます。たとえば、働き盛りの40代の人材が欲しい場合は「仕事の安定感」「将来性」「給与」などをアピールすると効果的です。
設定したターゲットに合わせて、必要な情報を盛り込みましょう。

ターゲットに求人を見つけてもらうための工夫とは

いくら魅力的な求人を作成しても、ターゲットに見てもらえなければ採用につながりません。
そこで、ターゲットに求人を見つけてもらえるような工夫が必要になります。具体的にどのような工夫をすれば良いのか、見ていきましょう。

求人ページにヒットしやすいワードを用いる

求人を見つけてもらうために、重要になるのがワードの選定です。
たとえば、職種名の表記は複数あります。「警備員」「警備スタッフ」のように同じ意味であっても、表記が異なると検索から漏れてしまいます。
主にどのような表記で検索されているのか調べ、検索数が多いほうでヒットするようにしましょう。加えて、ターゲット層が検索しそうなキーワードを盛り込むこともおすすめです。
求人が一覧表示される画面に「履歴書不要」「採用率99％」など、求職者が興味を持ちそうな情報を記載しましょう。これにより、求人のクリック数増加を見込めます。

警備員採用に適した求人媒体を用いる

警備業の採用を増やすためには「求人をどこに出すか」もポイントとなります。
採用したい人材に合わせた求人媒体を選ぶようにしましょう。たとえば、ターゲットが若年層の場合は注目されにくい紙媒体で求人募集をかけても、なかなか応募が増えない可能性があります。
若年層はスマホやタブレットなどで求人を探すことを想定し、web上で募集をかけると効果的です。
なお、求人サイトを使う場合は訪問者数が多いサイトに掲載すると、多くの人の目に留まりやすくなるでしょう。

ポイントを押さえた求人広告で必要な人材を確保しよう

警備業の有効求人倍率は高く、企業側は必要な人材を確保できていない状況が続いています。
警備業の採用を増やすためには、ターゲット（ペルソナ）を明確に設定し、それに合わせた訴求を行うことが重要です。求職者が知りたい情報を漏れなく盛り込みましょう。
なお、求人は警備業の仕事を探す人が多く集まる「ジョブコンプラス」に掲載することがおすすめです。
ポイントを押さえた求人広告を打ち出し、必要な人材を確保しましょう。

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